2018年5月30日水曜日

オウム事件の総括と暗示①

以下は、玉龍寺(岐阜県)の会報に掲載された平成23年12月付の手記です。
少し前に書かれたものですが、悔恨の気持ちと、過去と現在の状況がかなり真実に近い状態で書かれています。


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オウム事件の総括と暗示 ①




地下鉄サリン時間から16年。平成23年11月21日、最高裁判所の判決を持って、オウム真理教元幹部遠藤誠一被告は、死刑確定となり、オウム裁判は13人もの死刑囚が確定し、全ての事件は審理を集結。

 あとは麻原をトップに弟子たちの執行を待つのみである。果たして、それだけで多くの被害者と、肉親を殺された御遺族の苦痛や無念の怒りが少しでも癒されたことになるのだろうか。

 今もなお、治療を続けている被害者は当然のごとく、愛する肉親を殺害された御遺族は深い悲しみに包まれ、失われた16年もの長い月日が戻ってくることなありません。

 もし、時が戻るのであればと、幾度も慟哭し、我が身を呪ったものでした。肉親が生きて戻ってきて、初めて癒されるのであって、それ以外の終結などあり得ないことを肝に銘じて、刑の執行を待つのが当然であると、受け止める次第であります。

 それでもなお、被害者の方々や御遺族の貴い時間は一秒間たりとも癒されることはありません。

 もう、それ以上、言葉になりません。

 たとえ、サリン事件に関与していない私でも、オウム草創期から坂本さん御一家の事件まで麻原の側近大師一人でいた責任は重大であり、また、その後脱会して約6年間、地下鉄サリンの日まで、オウムを野放しにしていた罪は、消えません。


 だからこそ、極刑という裁可の下、償うべき覚悟を前提に、オウム事件の総括として、私なりに述べさせていただきたいと存じます。


つづく

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